5月 4日 高知・足摺沖ジギング 「メジロ・ブリが入れ食いになっているらしい。」 その情報は昼を過ぎ,すこしダレてきた船中に飛び込んできた。 4日は前日から雨が降っており,他の船は中止したトコもあるらしかった。 しかし,沖に出ると波はなんとかなる高さだし,雨は落ちず,晴れたくらいだった。 六の瀬の端っこでやっていた私たちの船はぼちぼちやりながらタカトリへ向かう予定だった。 タカトリでは,ハガツオが釣れていたためだ。 「どうする?行くか?」船長に尋ねられ,一同うなずかないワケがなかった。 エンジンが唸りを上げ,ポイントに向かう。 「行ったら終わってたりしてね〜。」「ありがちな話だよね。」 そううそぶきながら,期待で胸が高まる。 爆釣の話を聞く度に, 「そんな幸せなコトにそうそう遭遇するものではない。」そう思う毎日だった。(笑) その幸せが自分の身にあと少しで起ころうとしているのである。 思わず,同船者とにやけた顔を見合わす。 今年になって,メジロなんていうサイズにはお目にかかっていない。 久しぶりにパワーゲームが堪能できそうだ。 「ドラグを締め上げガンガンいったるで〜!!」そう心でつぶやいていた。 リールに巻いたPE4号ラインは,先日塩抜き後逆さまに巻き替えたばかりである。 メジロ・ブリには負けるハズがない。自信満々である。 そのときは,パワー対決のことで頭はいっぱいだった・・・ エンジンの音が小さくなり,情報のポイントへ到着した。 水面から「パラダイスへようこそ!」と看板が突き出ている。(んなワケないか) さあ,ジグを落とそう!!メジロがブリが下で待っている!! さあ,誰が1発目をかけるのか・・・ そう思いながら,何回か底取り&シャクリまたフォールを繰り返していると, グッと重くなる!! ヒットー!!恥ずかしながら,叫んでしまった。(笑) だってメジロかブリのハズだもの・・・。しかし・・・ 根がかりだった・・・(恥) 他の人にヒット!!こちらは正真正銘の魚である。 私が根を切ろうと歯を食いしばってラインを引っ張っていたときのことである。(悲) あがってきたのは,見事なメジロ。おいらも釣りて〜〜〜!!! 私の方は・・・ジグは帰らぬジグとなった。 P−BOYロングは仕事らしき仕事はなにもすることなく,その一生を終えた。(合掌) しかもPEとリーダーの結束部分からのブレイク・・・システム組む時間が惜しい・・・(涙) 別のリールとチェンジして仕切り直すことにする。 ・・・ベイトでかけた人とシャクリの後のポーズでかけた人。スローかな?・・・ 当たりアクションを考えながら,シャクる。 底を切って10mほど巻いたところで,シャクる幅を小さくしてみた。 すると,ゴゴッ! 前当たりの後,次のシャクリでフックアップ!! 元気よく突っ込んでくれる。 「来たー!今度は魚じゃ!!」(笑) 突っ込みを耐え,止まってからギンバルファイトに移る。 「こいつは強い!!」 WGJ−S56LHが気持ちよく曲がる。 「負けんで!」 波があるので上下に合わせて慎重にリフトする。 ときおり首を振り,再び底に向かって走ろうとするのをラインを出さずに耐えた。 ライン・ノット・リーダー・アシスト・テールどれも信頼してのことだ。 何回目かの突っ込みのときである。 ブッ! すっぽ抜けたような感覚が手元に伝わってきた・・・ 口切れ??? そう。タックルは万全だったハズである。タックルは負けなかった。 しかし,相手の口が負けたのだった・・・(笑) それから・・・迷いが生じた。 「強くファイトしたら口切れするかも・・・」 すぐに2発目がバイト!! 「やっぱしこのシャクリか・・・」バイトするパターンは分かった。 しかし・・・バラシ。 ギンバルファイトに移るとき,波と同調してラインがゆるんだ。(バカ) その瞬間を船長にしっかりと見られていた。(恥) 「脇に挟んだままあげんかい〜!!」 だって・・・重いんだもの・・・(←軟弱) なんちゅう情けない話なんでしょ・・・(涙) で,3発目にかけたヤツを慎重に慎重に浮かせたのが,上の写真のメジロ君です。 まさに3度目の正直! これで,波に乗れると思ったのだけれど・・・ 4発目も慎重にリフトしていたのに,まさかの口切れ・・・ 「バレた〜!」 さすがに3度目には船縁にへなへなと崩れ落ちた・・・(泣) どうなっとんじゃい!!! こんなにガンガンと魚が当たってくるというのに,この有様・・・ ようするに ヘタクソっちゅうことなのね。 そうこうしてるウチに最後の一流しになった。 気合いをいれてシャクリ始めると・・・根がかってる・・・・・(呆) 大切に使っていたジグを奉納するハメとなった。(泣) 絵に描いたような,オチとなった。 結局,船中メジロ10本(7.3kg〜),ハガツオ2本(7.4kg〜),ネイリ1本。 私は5バイト 4フッキング 1フィッシュ。散々たる結果で終わった。 まだまだ未熟モンです。修行します。ガックシ・・・ 帰りの道中, たった1本しかなかったK・SPジグを失ってガックシの私を哀れに思ったのか, K・SPの製作者であるとらさんが210gを1本譲ってくれた。(嬉) ←頂きモノです。感謝!! 今回の釣行は,前日に宿をとりたっぷりと睡眠をとったため,体は快調そのもの!! 代わりに釣り終わって運転して帰るときは,眠くて死にそうだった。 次回はどうしようか・・・ 見事な出船判断をしてくださった加栄丸船長に敬意を表します。よっ!名船長!! また,同船した方々には楽しい釣りができたコトのお礼を!ありがとうございました! 次は5月18日。まだ青物ラッシュは続いているのだろうか??? |